転職することで状況は変えられる
どこで働いたとしてもきっと同じと考え、転職を諦めてしまう人もいます。忙しい日々を送っているSEであれば、明らかにブラック企業と診断できる状況下にあっても、辛い現状を受け入れようと努力してしまうかもしれません。しかし、少し周りを見渡してみれば、待遇の良い企業は確実に存在します。ブラック企業の体質を変えることはできなくても、自分次第で労働環境を変えることはできるので、悪質なやり方をする企業にいつまでもいるのではなく、勇気を出して転職に踏み切ってみてはいかがでしょうか。
しかし、次の職場もまたブラックだったらと誰もが考えてしまうでしょう。そこで、待遇が良い企業かどうかを見極める方法についてご紹介します。
年齢が上がると戦力外とみなされ、何かと不利になることの多いSEにとって、長年働き続けているベテランSEがいる企業は、待遇の良い企業かどうかを見極めるひとつの指標になります。ベテラン社員が元気に働くことができるということは、企業が労働者を大切にしていることの証拠でもあります。SEの仕事は長時間労働が多くて過酷なのが当たり前と考えがちですが、長時間労働をすれば良い仕事ができるかというとそうではなく、心身をひたすら消耗することでむしろ生産性は低くなり、思ったほど業績を上げられないという結果にもつながりかねません。良い仕事をするにはモチベーションを高く保つことがとても大切ですが、職場の居心地が良ければ仕事を頑張る気力も自然と出てくるものではないでしょうか。
社員を信頼し、それぞれの自主性を重んじているような企業で働く人は、与えられた自由に責任を持てる人が多いものです。そのため、無理に長時間労働を押し付けなくても、自分の仕事をしっかりとこなします。ブラック企業で導入される裁量労働制は、長時間労働の温床になりかねませんが、待遇の良い企業の裁量労働制は、それぞれの仕事をしっかりとこなすことさえできていれば、働き方は個人の自由にすることができるので、出退勤の時刻なども自分の裁量にて決定することができます。大切なのは、やるべき仕事を責任を持ってこなすことであり、やることがあってもなくても長時間職場にいることではありません。そうすることで、結局は仕事の効率も上がり、労働者側の心の余裕も出てくるようになるのです。
長期間のリフレッシュ休暇を取得することを義務付けている企業や、住居や食事の補助、振替休日や育休制度など、福利厚生に力を入れている企業は社員を大切にしている企業です。近年、働きやすさに注目が集まっている中、福利厚生を充実させる企業は増えてきているので、転職にあたり良い判断材料になるでしょう。